早いもので、1月が終わり2月になりました。
そして明日は、2月3日。「節分」です。
節分といえば、「豆まき」と「恵方巻」のイメージがある方が多いのではないでしょうか。私が小さい頃は、毎年「豆まき」が楽しみでしたが、最近の子供たちはあまりやらないそうですね。また、「恵方巻」も、店舗での大量の売れ残りや廃棄による食品ロスが問題になっているとか・・・。
何というか、寂しいかぎりです。
今回の記事では、この「節分」に関する商標登録について、取り上げてみたいと思います。
・「節分」の文字を含む商標登録はどれくらいある?
さて、「節分」に関連した商品やサービスについて、商標が使われることもあるでしょう。それらの商標の中には、「節分」の文字を含むものも、きっとあるはずです。
では、「節分」の文字を含む商標の商標登録はどれくらいあるのでしょうか?
正直、まったく予想がつきませんね(笑)。
ちなみに、以前の記事で、「クリスマス」という読み方が含まれている登録商標の数を検索したことがありましたが、この時は209件がヒットしました。
さすがに、「クリスマス」の方がメジャーなイベントな気がしますし、実質2日間あることを踏まえると、これよりは「節分」の方が少なそうな気がします。
・J-PlatPatを利用して、実際の商標登録を調べてみましょう
気になることは、さっさと調べてしまうのがスッキリします(笑)。
というわけで、例によって、「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」を使って、「節分」の文字を含む商標の商標登録がどれくらいあるのか、調べてみましょう。皆様もぜひ一緒に検索してみてください。
まずは、「J-PlatPat」の「商標検索」にアクセスします。
今回は、「節分」の文字を含む商標を調べるだけなので、検索方法はシンプルです。
一番上の検索項目「商標(検索用)」の「キーワード」の入力フォームに、「?節分?」と入力すればOKです。
この条件で検索すれば、「節分」だけでなく、「〇〇〇節分」、「節分〇〇〇」、「△△△節分〇〇〇」といった構成の商標を検索することができます。
入力ができたら、画面一番下の「検索」ボタンをクリックしましょう。
・驚き!?の「節分」商標の検索結果
さて、その検索結果は・・・
8件がヒット!
(※2024年2月2日現在)
たったの8件!?
少なっ!!!
思っていたよりもずっと少ないと感じたのは、私だけではないでしょう。
結果一覧で、すべての商標を確認するのも、一瞬で終わりますね。
ちなみに、私が特に「節分」に関する商標っぽいと思ったのは、以下の4つです。
・「節分まき」(登録5330616号) 第30類
・「ヤマザキ∞節分ロール」(登録5972675号) 第30類
・「§節分あ~ん巻き」(登録6165905号) 第30類
・「節分ふくさ恵方まき」(登録6711997号) 第30類
面白いのが、第30類を指定しているので、一見すると恵方巻の商品に関連した「巻き寿司」の商標なのかと思いきや、いずれも「菓子」の商標であると見受けられる点です。
なるほど、節分で食べる「巻き」は、巻き寿司じゃなくて巻き菓子でもいいじゃない!という発想でしょうか。とても斬新ですね。
個人的には、和菓子の「ふくさ」が好きなので、「節分ふくさ恵方まき」が気になります。ネットで検索してみたところ、黒胡麻風味の生地でカラフルな餡を巻いた、巻き寿司の形を模した和菓子のようです。これは、ナイスアイデアな商品ですね!
ちなみに、恵方巻といえば、商標業界では有名な裁判例として「招福巻事件」(大阪高裁平成22年1月22日(平成20(ネ)2836))があります。
「十二単の招福巻」の使用行為が、「招福巻」の商標権を侵害するかが争われた事件です。商標の類似性だけでなく、商標の普通名称化が論点となった興味深い事件ですので、ぜひチェックしてみてください。
というわけで、今回は「節分」の文字を含む商標の商標登録がどれくらいあるのかを調べてみました。
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